フライパン.info

フッ素樹脂加工のフライパンを長持ちさせる方法とは

フライパンにこびりつかないコーティングを施してあるものをノンスティック加工と言い、その方法の中の代表的なものはフッ素樹脂加工フッ素コート)です。
テフロンマーブルコートダイヤモンドコーティングと言われるものはフッ素樹脂加工です。

軽くて汚れが落ちやすいなど、扱いやすいのがメリットですが、使い方を間違えるとすぐにダメになってしまうこともあるので、長持ちさせるためには特徴をよく理解して使いましょう。

フッ素樹脂加工のフライパンの素材は、ほとんどがアルミニウムに強度をもたせたアルミニウム合金です。
表面加工は、使っているうちにだんだん剥がれてきます。
普通のノンスティック加工のコーティングがダメになって使えなくなる寿命は、半年から1年と言われています。

半年なんてあっという間じゃないかと思いますが、フッ素加工面が傷ついて剥がれたり焦げ付くようになってしまったら直す方法はありません。
正しい使い方をすれば、その分長持ちしますので、注意点を守ることが大事です。

フライパン取り扱いの注意書きは必ず良く読んで

フッ素樹脂加工は高温に弱い!強火と空焚き厳禁

フッ素樹脂加工のフライパンは高温に弱いため、一番の敵は強火と空焚きです。

通常フライパンを使うときには予熱として温めますが、予熱と空焚きの違いは何でしょう?

予熱は、一般家庭の通常のコンロの場合1~2分くらいまで。
水滴を落として、水が玉のようになって弾けるくらいまでが目安となります。

この予熱の範囲を超えてしまうと、空だきになりコーティングを傷めてしまいます。

フッ素樹脂加工の耐熱温度は260℃です。
260℃を超えると、分解ガスが発生しますので、空だきしてしまった場合は十分換気して下さい。

普通のコンロで料理する場合には200℃以上になることはまずありませんが、強火はフッ素加工を傷めます。

炒めものをするときは少量でも油を引いて使う方が長持ちします。

ウインナーを少しだけ焼くなど汁気のない調理では、部分的に空焚きになることも考えられます。
なるべく強火を使わないように注意しましょう。

キズをつけない!金属ヘラなどの硬い調理器具は使わない

フッ素樹脂加工を傷めない使い方の大事なポイントはキズを付けないこと、こすり過ぎないこと。

マーブルコートやダイヤモンドコーティングなどの名前で耐久性が高く、金属ヘラが使えるとうたっている製品もありますが、それでも長持ちさせたいのであればなるべく金属以外の菜箸やターナーなどを使うのが無難です。

フライパンの中にあるお肉をナイフで切るのはもってのほか。
洗うときなどやってしまいがちな、中に他の食器を重ねるのも傷つく原因となりますのでやめましょう。

料理をフライパンに入れっぱなしにしない!使った後は早めに洗う

フッ素コーティングには、ピンホールと言って表面に見えない小さな穴が開いています。
料理を長時間入れたままにしておくと、その微細な穴から油や汁が染みこんで皮膜を押し上げてしまい、剥がれの原因となります。

使用後は早めに洗って乾燥させましょう。洗った後、すぐに水分を拭き取ったほうが長持ちします。

ただし、料理をして温度が上がった直後に、すぐに水にジューっと浸けないように!
温度差でゆがみやコーティングが浮く原因となってしまいます。自然に冷めるを待ってから洗いましょう。

洗うときは柔らかい素材のスポンジなどに中性洗剤をつけて。
コーティングを傷めますので、クレンザーは使わないでください。
硬いたわしや、スポンジの裏側のザラザラとした面を使わずに、柔らかい素材のスポンジなどで優しく洗うようにしましょう。
メラミンスポンジも研磨作用があるので避けたほうがいいでしょう。

剥がれたフッ素加工を知らずに食べてしまっても大丈夫?

フッ素樹脂は実はプラスチックの仲間です。

表面加工が剥がれてきたら、そのまま料理に使って大丈夫でしょうか?
目に見えなくても料理と一緒に食べてしまい、身体に入ってしまうのでは?と心配になりますね。

フッ素樹脂は実験データから人体に影響のないことが確認されています。
もしフッ素樹脂を食べたとしても、消化吸収されずにそのまま体外に排出されますので大丈夫と言われています。

またテフロンなどの表面加工が剥がれてきたら使っちゃダメなのかというと、使い続けることは出来ます。
ただ、どうしてもこびりつきやすくなるので、とても使いづらくなります。
油を多めに使うなどしなければならないでしょうし、焦げ付きを洗い落とすのも大変で手間がかかるようになります。

焦げ付くようになったら、寿命と考えて買い換えるほうがよいでしょう。

食洗機は使える?重曹で洗っちゃダメ?漂白剤は?

フッ素樹脂加工は塗装のようなものなので、重曹を粉で使って直に磨くと研磨されてしまいコーティングが剥がれてきます。
磨き粉として使用するのはやめましょう。

重曹は弱アルカリ性なので、「アルカリ性の洗剤で洗わないように」と注意書きのあるものには使わないでください。

また、塩素系漂白剤はアルカリ性なので使えません。

食器洗浄機は、強アルカリ性洗剤が使われていることが多く水の勢いも強いため、コーティングにダメージを与えることが考えられます。

基本的に、フライパンに限らずフッ素コートのものは食洗機に入れられないものと思ってください。

ノンスティックフライパンはコーティングが命です。
まずは取扱説明書をキチンと読んで、扱い方を確認しましょう。

スポンサードリンク
[adsense size="rect" unitid=5087478860]
[adsense size="rect" unitid=5087478860]
URL :
TRACKBACK URL :

コメントをどうぞ

*
*
* (公開されません)

Facebookでコメント

Return Top